2024年度「赤い羽根 ポスト・コロナ社会に向けた福祉活動応援キャンペーン・重症児等とその家族に対する支援活動応援助成」での活動報告とご寄付へのお礼
昨年度は助成に採択いただいたおかげで、本当にたくさんの患者様と出会い、たくさんの有意義なホスピタルアートの活動を実施させていただきました。誠にありがとうございました。
創作の材料を持ってアーティストと病院を訪問するとき、いつも疎外感を感じながらも頑張っておられる患者様やご家族に対して、継続した「病院でのアート活動」をさせていただけることに、て実施できることに感謝の念でいっぱいでした。また、白衣の会社から残布の提供をいただいたり、地元の中学校が同じ区域の病院の院内学級に対してのアート活動のボランティアをしてくださったりと、赤い羽根の活動が、社会の様々な分野の方々からご関心をいただいて、関わってくださることが増えてきたことに対しても、本当にありがたく思っております。
ひといろの活動に賛同してくださったアーティストとの協働により、入院生活をしている病児とご家族にも、
初めての画材や方法を楽しんでいただいたり、好きなものを選んだり、豊かな表現で個性を発揮したりと
創作にまつわる喜びや楽しさを十分に味わっていただけたのではと思います。
また、ギャラリーで展示した後、病院へのアート展示を行うことで、病児とアーティストとの合作を病院外の
一般の方々にもご高覧いただき、医療へのアート活動について知って感じて頂ける交流がたくさん生まれました。
「赤い羽根 重症児などとその家族に対する支援活動応援助成」にご寄付頂いた方々に心よりお礼申し上げます。
また、ご参加いただいた患者様、ご家族、医療従事者の方々、協働にお力を注いで下さったアーティストの皆様、
本当に有り難うございました。
活動報告 2024.04.01~2025.03.31 以下に主な活動を抜粋して掲載いたします。
■大阪市立総合医療センター内分教室 /可能性の扉 / みんなで作る先生の白衣
大阪市立都島中学校 ハンドクラフト部 (タペストリーの縫製)
大阪市立総合医療センター内分教室の児童生徒(タペストリーの制作)
ファッションデザイナーのヒガシテッペイさんが、ドアと同じサイズのタペストリーをデザインしました。
病院からほど近い都島中学校で、原画通りの縫製を協力してもらい 続きを分教室の中学部の皆様が仕上げて、
完成した作品です。雲の写真をじっくりみながら、たくさんの雲のシールをみんなで貼ったり、
絵の具で色塗りしたり、大きなタベストリーにみんなで力を合わせてつくりました。、
きらめく大きな雲が出来あがりました。また、先生の白衣の背中にも、小学部の皆様で制作した
青空と力強い雲がひろがりました。
■地方独立行政法人 大阪母子医療センター/ブルーミングフラワーガーデン
通院中の小児患者が約2時間半のワークショップの中で入れ替わり立ち替わり参加
通院中のこどもたちに向けてたかはしななさんが、 お花のイラストを多数用意。
診療を待っている間に、皆様に描いていただいたたくさんの布のお花。
仕上がった布から、さらにアーティストががお花を立体化しています。
■地方独立行政法人 大阪府立病院機構 大阪母子医療センター/7つの病棟
自然の色で染めたマルチクロスとみんなのけしき
7つの病棟に入院中の小児患者より、 1ヶ月ほどの期間の間に病棟保育士様の協力のもと回収
大手前大学今福ゼミの大学生の方々が、自然の色に染めたマルチクロスを用いて制作しました。
鳥、花、魚、宇宙、家などのモチーフをデザインした額作品を制作しています。
病棟に入院中の小児の患者様がそれぞれがペンで描いただけの作品に、
アーティストが微細なタッチで背景を描き込み、見応えのある画面をつくっています。
作品のまわりには、大手前大学の染色の布でとりかこみ、同じをモチーフを切り絵した作品とペアで展示してます
■大阪総合発達療育センター港分園 あさしお診療所 空色のパネルとマルチクロスづくり
あさしお園に通所中のこどもたちとご家族 2クラスに分けて実施
利用者親子が集まるイベントの日に合わせて、白衣の残布の青いマルチクロスでみんなの青空を制作しました。
雲などのスポンジ画をいしいまゆみさんから伝授してもらい制作しました。
車椅子のおこさまには、膝掛けにもなるマルチクロスは各自持ち帰り生活に生かしていただきました。
タイル状の空の平面作品も制作し、みんなの空色を集めて診察室や、待合場所に展示しました。
また、診察室にはみんなで作った大きな木のステンシルのタベストリーのホスピタルアートを展示しました。
■大阪信愛大学 星にふれる日でのイベント 星空のアートとマルチクロス作り
星つむぎの村さんのプラネタリウムをまねき、星空のアートとマルチクロス作りを楽しんでいただきました。
■大阪母子医療センター 医療機器君が話しかけるウオールステッカー
医療系のイラストレーターのはやしろみさんに依頼して、検査への緊張を解くために医療機器を擬人化した
楽しいステッカーを作りました、病院の壁に、貼って剥がせる気軽さで利用いただいております
■東大寺福祉療育病院 音や光の五感を刺激するアート
車椅子の患者さんが多いこちらの施設では、スヌーズレンなど、五感を刺激するアートが活用されていました。
光の入る通路を利用して、柔らかく光を反射するシートを用いたモビールを制作させていただきました
■ホスピタルアートについての冊子作り
患者様や医療従事者よりよくホスピタルアートをわかっていただくための冊子をつくらせていただきました
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