ホスピタルアート関連 活動記録

 

 

やさしいゾウとわたしの物語

 

処置室は、とてもコンパクトなスペースですが、小さな患者さんが緊張したり怖くて泣いてしまったり、一番看護師さんがあやすのに苦労する所だと聞きました。

自分に関わるものを配して見つける面白さと、施術から気をそらす目的をもったアートを考えました。

 

イメージ的には病院で見ることが少ない色相、自然の緑、色んな種類の緑を取り入れています。

未就学児も多いことから、ワクワクする気球の高揚感あるイメージに、動物を主人公にいれ、親しみやすくお話を考えやすい、同世代の少女が登場しています。

 

今回のホスピタルアートの技法的な特徴は、

月1のワークショップで患者様を作った作品を絵の中に登場させている事です。

一見合わせにくそうな写真と水彩画ですが、アーティストのトオリチズ氏により、上手く組み合い、夢のある作品となりました。

 

水玉の部分は自分に似合うリハビリカラーを絵の具で塗ったくるみボタン

気球の部分は透明な素材でお部屋の窓や電気の所に装飾できるシート。

 

どちらも患者さんが、ワークを楽しんで病室に持ち帰った作品を、写真により二次使用しています。

 

処置室につぎにくる時に、自分の作品、みつけてくれるかな?

 

2019年2月 大阪府立病院機構大阪母子医療センター 小児病棟処置室

絵・構成:トオリチズ

作品協力:大阪母子医療センター小児科病棟の患者様親子

素材協力:日本色研株式会社

アートディレクション:川西真寿実  

公益財団法人ドナルド・マクドナルドハウス・チャリティーズ・ジャパンのボランティア活動助成金によるものです。

 

        

ホスピタルアートin ギャラリーを開催します

 

医療環境で、患者様の不安を和らげ気持ちを上向ける目的のホスピタルアート。

ギャラリーを病室に見立て、アーティストと共に様々なアートの形をご提案。

先生方や美術関係者のお話会など、学びや交流も生まれる企画展を開催します。

 

 

欧米では以前より認知度が高く、広く取り入れられているホスピタルアート。日本でも事例が増え、医療サイドから美術関係まで双方からの関心が高まりつつあります。
 
本展は『ひといろプロジェクト』が、日々の病棟内での患者さんとの色彩ワークショプや、ホスピタルアートに関するお声を頂く中で、医療における『色やアートのちから』の役割や可能性についてアーティストと考え提案したく、病室からギャラリーへと場を移しての企画となりました。
 

出品作家は関西圏で、美術館でも活躍中のアーティストとともに、小児がんサバイバーや、病室写真家の方々も今回はアートで闘病中の方を励ますアーティストとしての立場で参加しています。
 
ギャラリー空間は、架空の病室へのインスタレーションによる『演出的な展示』と、病室や在宅医療の『実際取り入れやすいサイズの展示』を併設しています。また大人と子供の病室のイメージを別々の2期にわけて途中で展示替え致します。
 

同時開催イベントとして、2 人の先生によるお話会『病気や障がいと共に生きる子供と家族からのメッセージ』や、アートマネジメント研究者や美術家とのトークセッション、小児病棟で実際に行っているワークショップの体験会なども同時開催致します。(下記参照)
 
「医療×アート」に関して、多方面の方々に触れて感じていただける1ヶ月。より多くの皆様に、是非ご高覧頂けますようお願い申し上げます。